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ホロー荘の殺人 [Christie]


ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫


内容(「BOOK」データベースより) アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。邸のプールの端で一人の男が血を流し、傍らにピストルを手にした女が虚ろな表情で立っていたのだ。が、それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった!恋愛心理の奥底に踏み込みながら、ポアロは創造的な犯人に挑む。


解説などにもあるけど、この本は推理小説よいうより、恋愛小説っぽく、
なんだかちょっと異色なかんじがいたします。
もちろん、殺人事件はありですが、様々な男女の葛藤というか、迷いというか。
ホロー荘の女主人の朝っぱらのぼやきにて「今週末は何かが起こるわ!」と。
そのホロー荘には、親戚がぞろぞろと集まってきます。

まずは主人のヘンリーと女主人のルーシー。後者はまあ、すっとぼけていますが、
よくクリスティーの小説にはこういうタイプの女性は多いですね。
そして、意にあっているのか反しているのかはわからないが、言うことは的を射てる。
そして20~30代ぐらいのミッジ、ヘンリエッタ、エドワードの三人。
いとこだか、はとこだか、幼いころからの知り合い。
そして、エドワードはヘンリエッタに求婚しているが断り続け、ミッジはエドワードに憧れを。
デイヴィットは若い無愛想な青年、そしてクリストウ夫妻。
夫のジョンは医師で陽気でさばさばした人、妻のガーダは少しのろまなゆっくりした人。
子供にさえ、バカにされているような印象であるが、夫を崇拝しきっている。
さらに恋愛模様は続き、ジョンは妻がありながらもヘンリエッタを愛しており、
でもヘンリエッタはジョンを愛していながらも、冷静になっており、
冷たく接しながらも、彼の一番の理解者になっている。
なんていうか、身体的な愛情ではなく、精神的な愛情といったとこか?
そして、ひょっこり現れたポアロの前で惨劇は起きてしまいます。
ジョンがピストルで撃たれ血を流して倒れている。そしてそばには、銃をもって呆然としたガーダ。
「何か作られているような場面だ」と思いつつも、それは実際に起こっていることで。
ジョンの最後の言葉は「ヘンリエッタ」それはどういう意味なのか?
しかし、捜査がすすむにつれて、なぞは大きくなるばかり。
ガーダの持っていた銃でジョンは撃たれたわけではなく、ガーダには状況がよくのみこめていない。
そしてヘンリエッタは非常に賢く、何かを隠していそうだが、なかなか手のうちはみせない。
そんなさなか、エドワードとの関係は?そしてミッジは?
さらに容疑者として、ジョンの昔の恋人のヴェロニカがそばにおり、
殺される前の晩に二人は密会していた模様。さてさて、恋愛模様はもつれにもつれ。

そんなわけで、殺人事件ではあるけど。恋愛小説のようなタッチなんです。
ヘンリエッタの苦悩というか、葛藤、迷い、そんなのが一番のかんじがします。
だから、同じような世代の女性←つまり私か?にはウケがよろしいかと。
誰かを本当に愛するということは、どういうことなんでしょ?と思わざるを得ない。
ジョンはなぜヘンリエッタを愛していると言いながら、ガーダと離婚しなかったのか?
逆にヘンリエッタはジョンに何を求めていたのか?エドワードのことは好きなのに。
ミッジはどうしていつまでも「かわいそうなミッジ」といわれてしまうのか。
ジョンとヴェロニカの情事はただの成り行きに過ぎないだろうし、
それを世の中の女性は許してあげられるもんなんだろうかとか。
などなど、真面目に考えてみました。ちなみに犯人はけっこう意外な人物でした。
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