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死との約束 [Christie]

死との約束

死との約束

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/05/14
  • メディア: 文庫

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃ…」エルサレムを訪れていたポアロが耳にした男女の囁きは闇を漂い、やがて死海の方へ消えていった。どうしてこうも犯罪を連想させるものにぶつかるのか?ポアロの思いが現実となったように殺人は起こった。謎に包まれた死海を舞台に、ポアロの並外れた慧眼が真実を暴く。 内容(「BOOK」データベースより)

ここで言う彼女とはアメリカ人の独裁者のような年老いた母親のこと。
そして声の持ち主はその義理の息子と娘のようであり、
家族ではじめての海外旅行だというが、まわりからみるとかなり異様。
母親は「絶対的服従」を家族にさせて、他の人との関わりすらない。
長男はもう腑抜け、次男や長女はノイローゼ気味。
そして一番下の次女は母親の本当の娘だが、病的な印象。
だが長男の嫁だけは、まったく母親の呪縛はうけていない模様。
さらに偶然電車で一緒になったイギリスの研修医の女医や、
フランス人の精神科の権威ある医師、どこぞやの政治家のうるさいおばさん、
気弱なおべっかを使う中年の婦人、そしてエルキュールポアロ。

といった登場人物なのですが、彼女は殺されてしまうのです。
約束された死 Appointment with Death をむかえてしまうのです。
母親の暴君気味は誰がみても明らかであり、
家族の誰もが彼女=母親が亡くなったことを喜んでいる。
しかしいかなる理由があってもポアロは犯罪をゆるさず、
一両日以内に犯人をきちんと言いあてるのでした。

家族全員がウソをついているのか?とにかく辻褄があわない部分が多い。
誰かが誰かをかばっているのか?これはオリエント...と同じ流れか?と、
思いきや、最後のほうはなーんだと思う結末でした。
でも母親がやはり許せないぐらい病的な暴君だったので、
私としてもこの家族だけは幸せになってと切に思いました。

少ない時間、少ない手がかりで犯人まで辿りつくという、
ポアロの典型的なパターン。皆を集めて自信ありげに話すシーン。
大好きです。最後のほうはページをめくるのがワクワクしますね。


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