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葬儀を終えて [Christie]


葬儀を終えて (クリスティー文庫)

葬儀を終えて (クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/11/11
  • メディア: 文庫


内容(「BOOK」データベースより) リチャードは殺されたんじゃなかったの―アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが無邪気に口にした言葉。すべてはその一言がきっかけだったのか?翌日、コーラが惨殺死体で発見される。要請を受けて事件解決に乗り出したポアロが、一族の葛藤の中に見たものとは。


年はなれた妹が無邪気に「あら、彼は殺されたんじゃなかったの?」というひとことから全てが始まり、
そして彼女は翌日無残な死体に。彼女はなにか知っていたのだろうか?
当主の病気がちな弟ティモシー、その夫をたくましく支える妻モード、別の弟の妻ヘレン、甥のジョージ、
姪のスーザンとその夫グレゴリー、同じく姪のロザムンドと夫のマイクル、そして殺されたコーラ、
コーラはむかしから困った子供でその場の空気を読めず、思ったことを口にする。
大人になっても変わらず、葬儀ですら楽しんでいた様子。あんなことさえ言わなければ!
そして、何か知っていたかもしれないとコーラと同居していた家政婦のミス・ギルクリストにも手が及び、
彼女はあやうく砒素中毒になりそうになってしまいます。
一族はリチャードの死によって、全ての人が多大な恩恵を被るわけであり、
誰かがリチャードを狙って、でも誰がなんのために、どうやってと暗礁に乗り上げたところで、
法律事務所のエントウィッスル氏の要請を受けたポアロが調査を開始します。
ありがちですが、皆さんそれぞれに後ろ暗い動機がありそうでみんな怪しい。
コーラのその一言のとき、ヘレンは何か不可解なことがあったという、
それはなんだろうと思い出せないまま、時は過ぎてしまい。
リチャードを殺した犯人の関すること?口封じするため?などなど五里霧中になるわけです。
さあ、すんごく先が気になりますよね~

いろんな人が隠れた名作だと話す一冊のひとつ。
一回、読んでいるはずなのに、全く覚えておらず最後まで誰が犯人かわからず。
最後には「やられた~」と思いました。コーラのひとことが全てを変えてしまったというのが、
だいたいのところでしょうか?(結局、ふりだしにもどってますね)
誰が何のために?は、実にくだらないことでした。
でも、そのためには実に壮大なトリックがあり、まんまと騙されました!

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五匹の子豚 [Christie]


五匹の子豚 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

五匹の子豚 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫


内容(「BOOK」データベースより) 母は無実だったのです―娘の頼みにポアロの心は動いた。事件が起きたのは16年前。若い恋人に走った高名な画家を妻が毒殺、裁判の末に獄中死したのだ。殺人犯を母に持った娘の依頼で再調査に乗り出したポアロは、過去へと時間を遡り、当時の状況を再現してゆく。関係者の錯綜した証言から紡ぎ出された真相とは。


16年前の事件を調べてくれ~と依頼され、そういうのがお得意なポアロ。
今ある証拠や現実が大事ではなくて、人の心理や行動や他人の評価から、
真実はひとつ!(あれ、違う番組ですか?)なわけです。

16年前、若い恋人にはしってしまった夫を妻が殺したのか?
でもその妻は幼かった娘に自分は無実だと手紙を残していた。
女史お得意のマザーグースの唄にのっとって、
この子豚はマーケットへ行った →株取引とかしている被害者(夫)の友人
この子豚は家にいた →引っ込みじあんの加害者(妻)を好きな人
この子豚はロースト・ビーフを食べた →被害者(夫)の若い恋人
この子豚は何も持っていなかった →もの静かなオールドミスの家庭教師
この子豚はウィーウィーウィーと鳴く →被害者(夫)の義理の妹、加害者(妻)の妹
の容疑者が新たにうかんでくるのでした。実際はもう時効みたいなもんですが。

嫉妬に狂った妻が夫を殺害したと思われていたのに、
実は夫の友人、それとも妻を慕っていた男、実はその若い恋人、
家庭教師がモラルに反しているから、姉を助けようとして?など、それぞれ動機が。
ポアロは本にしたいからという理由でそれぞれに手記を頼みます。
そこから読み取れること、実際に話して得られたことから、真実に迫るのです。
いやあ、精神を卓越した愛情とか、信念とかあるんだなあと思うもんでした。

今この歳だからこそ、妻の苦しみや愛情、冤罪であったはずなのに、
刑を受け入れた時の安堵感や幸福感、そして娘だけには真実を知ってもらいたかったと、
妻のカロリンに敬意を表したいなと思いました。
そして、真犯人には決して得られなかったこと。私は前者でありたいです。

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ホロー荘の殺人 [Christie]


ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫


内容(「BOOK」データベースより) アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。邸のプールの端で一人の男が血を流し、傍らにピストルを手にした女が虚ろな表情で立っていたのだ。が、それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった!恋愛心理の奥底に踏み込みながら、ポアロは創造的な犯人に挑む。


解説などにもあるけど、この本は推理小説よいうより、恋愛小説っぽく、
なんだかちょっと異色なかんじがいたします。
もちろん、殺人事件はありですが、様々な男女の葛藤というか、迷いというか。
ホロー荘の女主人の朝っぱらのぼやきにて「今週末は何かが起こるわ!」と。
そのホロー荘には、親戚がぞろぞろと集まってきます。

まずは主人のヘンリーと女主人のルーシー。後者はまあ、すっとぼけていますが、
よくクリスティーの小説にはこういうタイプの女性は多いですね。
そして、意にあっているのか反しているのかはわからないが、言うことは的を射てる。
そして20~30代ぐらいのミッジ、ヘンリエッタ、エドワードの三人。
いとこだか、はとこだか、幼いころからの知り合い。
そして、エドワードはヘンリエッタに求婚しているが断り続け、ミッジはエドワードに憧れを。
デイヴィットは若い無愛想な青年、そしてクリストウ夫妻。
夫のジョンは医師で陽気でさばさばした人、妻のガーダは少しのろまなゆっくりした人。
子供にさえ、バカにされているような印象であるが、夫を崇拝しきっている。
さらに恋愛模様は続き、ジョンは妻がありながらもヘンリエッタを愛しており、
でもヘンリエッタはジョンを愛していながらも、冷静になっており、
冷たく接しながらも、彼の一番の理解者になっている。
なんていうか、身体的な愛情ではなく、精神的な愛情といったとこか?
そして、ひょっこり現れたポアロの前で惨劇は起きてしまいます。
ジョンがピストルで撃たれ血を流して倒れている。そしてそばには、銃をもって呆然としたガーダ。
「何か作られているような場面だ」と思いつつも、それは実際に起こっていることで。
ジョンの最後の言葉は「ヘンリエッタ」それはどういう意味なのか?
しかし、捜査がすすむにつれて、なぞは大きくなるばかり。
ガーダの持っていた銃でジョンは撃たれたわけではなく、ガーダには状況がよくのみこめていない。
そしてヘンリエッタは非常に賢く、何かを隠していそうだが、なかなか手のうちはみせない。
そんなさなか、エドワードとの関係は?そしてミッジは?
さらに容疑者として、ジョンの昔の恋人のヴェロニカがそばにおり、
殺される前の晩に二人は密会していた模様。さてさて、恋愛模様はもつれにもつれ。

そんなわけで、殺人事件ではあるけど。恋愛小説のようなタッチなんです。
ヘンリエッタの苦悩というか、葛藤、迷い、そんなのが一番のかんじがします。
だから、同じような世代の女性←つまり私か?にはウケがよろしいかと。
誰かを本当に愛するということは、どういうことなんでしょ?と思わざるを得ない。
ジョンはなぜヘンリエッタを愛していると言いながら、ガーダと離婚しなかったのか?
逆にヘンリエッタはジョンに何を求めていたのか?エドワードのことは好きなのに。
ミッジはどうしていつまでも「かわいそうなミッジ」といわれてしまうのか。
ジョンとヴェロニカの情事はただの成り行きに過ぎないだろうし、
それを世の中の女性は許してあげられるもんなんだろうかとか。
などなど、真面目に考えてみました。ちなみに犯人はけっこう意外な人物でした。
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もの言えぬ証人 [Christie]

もの言えぬ証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

もの言えぬ証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫
 

内容(「BOOK」データベースより)
ポアロは巨額の財産をもつ老婦人エミリイから命の危険を訴える手紙を受けとった。だが、それは一介の付添い婦に財産を残すという問題のある遺言状を残して、彼女が死んだ二カ月後のことだった。ポアロとヘイスティングズは、死者からの依頼に応えるとともに、事件に絡む愛すべきテリア“ボブ”の濡れ衣も晴らす。

この「もの言えぬ証人」というのは、犬のボブのことらしいです。
でも読んでいる間は、犬だけにとらわれないで、うまく出来た邦題だなーと思っていました。
説明にあるように、ミス・アランデルから手紙を受け取ったのは亡くなった二ヵ月後。
ものを言えなくなっているんですよね、そして、なくなるちょっと前に、
犬のボブが置き忘れたボールが原因による転倒事故があり、ボブのせいとなっている。
でもそのボブには濡れ衣を着せられたのでは?とポアロが調査を?
↑いやいや、この一文はちょっと大げさなんですがね。
ミス・アランデルには、3人の甥と姪がおり、悪兄妹のチャールズとテリーザ、
そしてギリシャ人の医者と結婚したベラ、その医者もなんかうさんくさい、
テリーザは研究者気質の医者と婚約をしている、そして一切の財産を手にした家政婦ミス・ロウスン、
(名前は忘れてしまったがとにかくみーんながミス・アランデルの財産を狙っている)
ただの病死だと思ったのに、ボブのせいにみせかけた殺人であり、
病死でないかもしれないと言い出すポアロ。そして事件を探っていきます。

しかし、犬のボブはなにかとみていたわけではなく、「もの言えぬ」というのは、
他の人達にかかっている言葉ではないのかと思うほどでした。
最後の最後でこの人が犯人だ!状態でございます。
いつもはだんだん読み直しているうちに思い出すのですが、これは誰が犯人だか、
最後まで思い出せませんでした。でもですね、途中でびみょーな文があるんです。
犯人の心理というか、意外性について話し合うシーンがあってねえ。
これは他の作品に影響しないかしら?と心配するアタクシでした。


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スタイルズ荘の怪事件 [Christie]

スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早早事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作が新訳で登場。

クリスティーファンなら誰もが知っている処女作ですね。
そしてあの偏屈小男のエルキュール・ポアロのデビューですね。
すごくやられた!というほどでもないと感じたのはきっと私が他のもよく読んでいるから。
ヘイスティングズとのやりとりもどこか説明口調です。
ポアロの奇行や、へんな癖もはじめてだから仕方ないのですが。
さて話に入ると、スタイルズ荘の女主人が毒殺されてしまいます。
それも専門的な殺され方です。ストリキニーネでものすごいけいれんを起こして。
(ストリキニーネは特徴的なけいれんを引き起こしますからね)
容疑者は今の若い夫、先夫の連れ子の長男夫妻、次男、後見人となっていた若い女性、
それに毒薬に詳しい博士、若い夫のいとこの家政婦みたいな人。
最後の人は、事件の数日前に女主人となぜか喧嘩をして家を出ていってしまいます。
どうやら原因は若い夫にあり、その男を毛嫌いしているのです。(いとこなのにね)
そして「何か事件が起こるかもしれない」とヘイスティングズに警告を。
そして...最初に疑われた容疑者はもちろんその若い夫となるのです。
でもポアロは「今、彼を容疑者と決め付けるのは間違っている」と。
そして、彼の絶対的なアリバイがあり、彼の容疑は外れるのでした。すると誰?
警察ってなんか犯人に踊らされているみたいだなーと思う展開が続きます。
長男夫婦にも何か秘密がありそう、そして次男は医学を志していたにも関わらず、
(ストリキニーネには必ず気づくはず!)母は自然死じゃないかと話し出したり、
後見していた娘は何かに悩んでいる様子だし、とみなさまやはり秘密があります。
そして、ポアロはいつものごとく、なにもかーもわかっているのです。
だけどちょっと手ぬるいかな?もっと秘密にして、ズバリ言い当てるほうがスッキリする!

アガサクリスティーは薬剤師として病院で働いていました。
その知識が豊富に表れる作品です、彼女の前半の作品では多いですよね。
つまり、実際にできるのでは?と錯覚してしまいます。
そして、あの愛すべき卵型の頭のひげ面の小男のデビューです。
私はなんだかんだいっても、このおじさんに魅了されてしまった一人なのでした。


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三幕の殺人 [Christie]

三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。
三幕の殺人とか、悲劇とか殺人事件というタイトルのです。
私が読んだのは新潮文庫なのですが、ハヤカワ文庫もけっこう好きです。
でもマニアックなことをいうと、中村妙子さんの翻訳が好きなです。
ポアロがわざと英語をたどたどしく言うのがままあるのですが、
そこをフランス語にするのが好きなのです。「それでは」とか「じゃ」とかを
エ・ビアンというのが、なんとなくファンとしては嬉しいです。←慣れとも言う。
ああ、話がそれましたね。
三幕というぐらいなので、俳優とか女優さんが出てきます。
クリスティーにはよくあるパターンですよね、あと神経科医。
話は三幕となっており、序章から終幕までといった感じだけど、
第一の殺人の動機がわからないから、ポアロは困惑してしまって。
でもナゾが解けるとまーなんともいえないというか、理解できない理由です。
演技をする者として仕方ないという意味みたいですが、わからんです。
何度も読んでいるので、最初しばらくしたら、なんとなく思い出したのですが、
相変わらず巧みに出来ているなと思う作品でした。
後の解説を読むとこの話の結末は二種類あるそうです。
どちらもなかなか納得できないものですがね、そしてこの話はちょっと矛盾点が!
新訳ではどうなっているのかわからないですけどね。
ここではエッグは美貌の娘となっていますが、どちらかというと精力的な娘という、
説明のほうがなかなかピッタリとは思うのですが。

俳優はサーチャールズ、精力的な娘はエッグ、この二人は相思相愛?
そしてパトロンのサタースウエイト氏の三人で調査をしていきます。
第一の殺人で牧師さんが殺され、第二の殺人で医者が殺されます。
両方ともパーティーで何かを飲んだ後に急死。
最初は偶然の死だと思われていたのに、第一も第二のパーティーにも、
同じメンバーが!若いマンダーズはうそっぽい事故で第二に乱入。
そして第二の犠牲者は医者なので、いかにも理由はありそうだが、
第一の老牧師には理由が全く見当たらない。
ポアロは困惑したと書きましたが、その調査をしつつも…
ポアロはあくまでもアドバイザーとして働き、それでなおかつ真実を知っており、
ズバリ!犯人はおまえだ!とやるんです。おきまりだけどやはり好き。
はじめて読んだ方には、えーこの人だったの~と驚くことでしょう。
今回の話は何度も読むタイプじゃないなとちょっと思いました。

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アクロイド殺し [Christie]

アクロイド殺し

アクロイド殺し

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。 内容(「BOOK」データベースより)


アクロイド殺人事件とか、いろいろ別名がある本ですが。
原題が、The Murder Of Roger Ackroyd だからロジャーアクロイドの殺人ってとこ。
ちょっとうるさい事を言わせていただきますと、新潮文庫の中村 能三さん訳の
「アクロイド殺人事件」を読むのが淡々としていて良いとの事です。
とにかく、犯人が意外な人だった!というのでは指折りの作品では?と思います。
初めて読んだ時は「これマジ?」と言いたくなるぐらいかと思います。
1926年に発表されたそうですが、「フェアかアンフェアか」と物議をかもしだしたとか。
ちなみに容疑者は甥ではなく、義理の息子なんですがねーと、
前置きはこれぐらいにして、いつものヘイスティングスのかわりになっている、
シェパード医師の手記のような文章で物語がすすんでいきます。
お金もちのロジャーアクロイド氏、その義理の妹のセシル、その娘フロラ、
前妻の息子のラルフ、秘書のレイモンド、友人のブラント少佐とおり、
そして召使いの中でも、怪しげな執事のパーカーや、家政婦のミス・ラッセル、
いきなり辞めようとする小間使いのアーシュラがいる晩に、
アクロイド氏は殺されてしまいます。凶器は家にあるナイフで。

そして笑えるのがポアロ登場部分。サブタイタル「かぼちゃを作る男」ポロット氏。
後の作品でポアロが「引退したら田舎でかぼちゃでも作ろうかと思った」と、
話しているシーンがあるのですが、まさに引退したてで余暇をどうしようかと、
していた時なのかしら?と思いました。かぼちゃを投げるシーンはかなり笑えます。
手記の中では滑稽に書かれているポアロですが、次第に「みなの隠し事」を
それぞれ暴いていくのですね。アクロイド氏はお金にうるさかった。
氏が死んで遺産が入ることになって皆が恩恵をこうむることになり、
それぞれに動機がありそうな感じなんだけど、夜9時半以降のアリバイは、
みなさんそれぞれあるとなって、失踪しているラルフに容疑がかかる。
しかしポアロに言わせると全てがラルフを指しているので、余計無実だと思う。
するとアクロイド氏と親しかったファラーズ夫人の死は、
誰かの脅迫による末によるもので、それも関係あるのではないかと…
ファラーズ夫人を脅迫していたのは誰か、ラルフはなぜ失踪しているのか、
そしてアクロイド氏を殺害したのは誰なのか?
本当に最後から数ページでわかります。私は何度も読んでいるからフェアですかね?
ポアロは最初からこう言います。深夜の電話のかけてきた理由が全てだと。


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クリスティー [Christie]

ビッグ4
邪悪の家
ひらいたトランプ
鳩のなかの猫
ハロウィンパーティー
カーテン

何かと申しますとアガサクリスティーのまだ買ってない単行本です。
だぶって買う事が増えてきたので…しかもポアロ物のみ。
30数冊あり、さすがに何があるのか忘れたので覚えがき。
ただしカーテンだけは買いません。私が死ぬ前に読みます。
もし私が不慮の事故で早くに死んでしまったらこれだけは悔やみます。
クリスティーはエルキュールポアロという登場人物を
自ら殺すことによって盗作を避けたと言われているそうです。
ハリーポッターもそうなるとかならないとか…17は早いか。

その昔、ポアロのような風変わりな自信たっぷりの偏屈野郎は
とても信じられないと思っていましたが、歳をとるにつれて…
変な人に強く惹かれてしまうワタクシなのでした。お友達になりたい!
だからこそ「カーテン」だけは読めないのです。
いつまでも私をこまらせていて欲しいから。弱ったポアロなんてノンノン。
多分、読まないと思うなあ…そしたら冥土のみやげにするか。

今日は、というか昨日か…読書三昧なのでした。
あーハリーポッターの7巻も読めないと心残りカモ。
だってー謎が多くて、私はスネイプ先生を信じたいのさ。
↑やっぱ私は変なヒト好きなのか?と話がそれました。


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死との約束 [Christie]

死との約束

死との約束

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/05/14
  • メディア: 文庫

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃ…」エルサレムを訪れていたポアロが耳にした男女の囁きは闇を漂い、やがて死海の方へ消えていった。どうしてこうも犯罪を連想させるものにぶつかるのか?ポアロの思いが現実となったように殺人は起こった。謎に包まれた死海を舞台に、ポアロの並外れた慧眼が真実を暴く。 内容(「BOOK」データベースより)

ここで言う彼女とはアメリカ人の独裁者のような年老いた母親のこと。
そして声の持ち主はその義理の息子と娘のようであり、
家族ではじめての海外旅行だというが、まわりからみるとかなり異様。
母親は「絶対的服従」を家族にさせて、他の人との関わりすらない。
長男はもう腑抜け、次男や長女はノイローゼ気味。
そして一番下の次女は母親の本当の娘だが、病的な印象。
だが長男の嫁だけは、まったく母親の呪縛はうけていない模様。
さらに偶然電車で一緒になったイギリスの研修医の女医や、
フランス人の精神科の権威ある医師、どこぞやの政治家のうるさいおばさん、
気弱なおべっかを使う中年の婦人、そしてエルキュールポアロ。

といった登場人物なのですが、彼女は殺されてしまうのです。
約束された死 Appointment with Death をむかえてしまうのです。
母親の暴君気味は誰がみても明らかであり、
家族の誰もが彼女=母親が亡くなったことを喜んでいる。
しかしいかなる理由があってもポアロは犯罪をゆるさず、
一両日以内に犯人をきちんと言いあてるのでした。

家族全員がウソをついているのか?とにかく辻褄があわない部分が多い。
誰かが誰かをかばっているのか?これはオリエント...と同じ流れか?と、
思いきや、最後のほうはなーんだと思う結末でした。
でも母親がやはり許せないぐらい病的な暴君だったので、
私としてもこの家族だけは幸せになってと切に思いました。

少ない時間、少ない手がかりで犯人まで辿りつくという、
ポアロの典型的なパターン。皆を集めて自信ありげに話すシーン。
大好きです。最後のほうはページをめくるのがワクワクしますね。


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杉の柩 [Christie]

婚約中のロディーとエリノアの前に現われた薔薇のごときメアリイ。彼女の出現でロディーが心変わりをし、婚約は解消された。激しい憎悪がエリノアの心に湧き上がり、やがて彼女の作った食事を食べたメアリイが死んだ。犯人は私ではない!エリノアは否定するが…嫉妬に揺れる女心をポアロの調査が解き明かす。(「BOOK」データベースより)

これだけ読むと推理小説ではないような気もしますが、
立派なポアロが出てくる推理小説です。
本当は心から情熱的に婚約者のロディーを愛していたのに、
わざと素っ気なくしていたエリノア。
そこに若く美しいメアリーが登場してから運命はかわり。
自分たちの結婚をのぞんでいた叔母が急死し、財産はエリノアへ。
でも叔母は死期が近づいてきたとき、メアリーの事を気にしている様子。
エリノアはメアリーに多額のお金を親切心から渡すことにしたのに、
婚約は解消、メアリーは自分の作ったサンドイッチが原因で中毒死。
容疑者になり、被告になり、裁判が続けられる。
でもロディーをとられたと思う嫉妬心はあったわけで、本当は自分が…と思い始める。
一方、ロディーには理解ある女を演じて自分から身をひくのだが、
エリノアはどんどん自分で自分を追い込んでいくのでありました。

ポアロは叔母の主治医であったロード医師の執拗なまでの頼みによって、
調査をうけていろんな方の「うそ」を見破っていきます。
全ての証拠がエリノアが黒だと決めつけているよう。作られてる気もする。
しかし当のエリノアはそのまじめさゆえか、本当の犯人だからのか?
無罪放免を願っているわけでもないようにみえるのでした。
でもエリノアは嫉妬から相手の女性を殺すようなタイプではない。
しかし、叔母の死因も薬物によるものではとも疑惑が。

“嫉妬”
誰にでもあるものですよね?私もなんだかタイムリーに感じてしまいました。
別に恋愛に関するわけでもなく、様々なシーンにそれは存在するわけです。
エリノアは完璧なクールな女性ではなく、嫉妬に狂うふつうの女性でした。
でも攻め続けるのは、「自分」に対してだったのでした。
ちょっと自分に似た感じがしたので、共感しながら読んでしまいました。

後半部分は裁判の話ですが、実に爽快に話がすすんでいきます。
おなじみのポアロがみんなを集めて、「犯人はおまえだ!」をするのではなく、
ポアロが手をまわした人達が次々に証言台にあがって、
さきほどいったウソを見破るのが、楽しくてしょうがなかったです。
この本は女性の心理をよーくわかっている気がします。こわいです。

杉の柩

杉の柩

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/05/14
  • メディア: 文庫


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